shiori

2020年12月12日3 分

整形外科でのリハビリが終わった方へ

突然ですが、わたしは整形外科病院で運動器疾患の方のリハビリを担当して9年目、現在も非常勤理学療法士としてクリニックで勤務しています。

そして今まで、膝の靭帯損傷した方の靭帯再建術や、人工関節置換術、肩の腱板修復術、腰椎椎間板ヘルニア、足関節捻挫、頚椎症、変形性股関節症などなど、いろいろな怪我をした方のリハビリをサポートしてきました。

わたし自身もまた、膝の半月板損傷、肩の脱臼やその手術、足首の捻挫など怪我が多いです。(足首の捻挫をあまく見てはいけませんよー)

なんだ、理学療法士やトレーナーでも怪我するんじゃん、と思われるかもしれません。

身体のことを考えれば怪我はしないに越したことはないです。

ですが、人生にはいろいろアクシデントがあるもので、まったく怪我や痛みのない人生を送れる方の方が少ないのではないでしょうか?

特に整形外科の外来保険リハビリには、1回あたりの時間が決まっており、月の来院制限や全体の日数制限なんかがあります。つまり毎日や一生は通えません。

なかには「日数が期限なので、あなたのリハビリはおしまいです」と言われる方や、時間制限のために施術時間が短かったり、漫然としたリハビリになってしまっているケースもあるでしょう。

そのようなことはわたしたち理学療法士としても本意ではありません。

そうならないように、状態を評価し予後予測を行い、目標期間を設定し、頻度を設定し来院してもらいます。もちろん自宅でのトレーニングも指導します。

ただ、痛みがなくなりさえすれば来院しなくなる方も多いです。治った!と思うのでしょうが、実はそれでは、周辺の筋機能や関節の安定性などは損なわれたままなのです。

ぎっくり腰や捻挫がクセになるのは、患部周辺の筋肉が委縮し発揮できる力が弱くなっているので日常動作でも負担がかかりやすいのです。

無意識にその場所を使わないようにかばってしまうこともよくあります。

さらに悪いことには、痛い場所があるのにそれをかばえない他の要因(身体の使い方のくせや体幹の弱さ、活動量の多さ)がある場合は痛みが長引き、悪化することもあります。

そして身体は、使わない場所はいずれ使えなくなってしまい、そのひずみで違うところへ負担がかかることもあります。なかなか良くならない腰痛やひざの痛みはその可能性があります。

痛みのある個所の運動だけでなく、その周辺箇所、さらには身体全体をまんべんなく使うことで局所の負担も軽減されます。

わたしは、痛いところをもんでも身体の機能は改善しないと思っています。

身体は使うことで良くなっていくのです。(もちろん安静の時期は大切です)

整形外科のリハビリが終わってしまって不安な方、まだ通っている方も、

ゴリゴリのトレーナーはちょっと怖いし、どんな運動がいいか、どこへ行っていいかな、自分の身体のことをわかってもらえるといいなと思っている方へ、

自信をもってジャイロキネシスやジャイロトニックをおすすめします。

かたーいブログになってしまいました(汗)

昔けがをした人も、今運動器疾患をお持ちの方も、その予防のためにも

美しくなるだけじゃない、痛みの不安のない未来へ、

そして自身の身体をつかいこなせる心地よさを感じてほしいと思っています。

藤澤しおり

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